秋田・真瀬川の落ちアユ釣り

投稿者: | 2021年10月14日

秋田県の北、八峰町に流れる真瀬川は1993年に世界遺産に指定された白神山地から流れ出す。
ブナの原生林の一滴は清冽な流れと化し、その恵みの水に育った天然アユの肌のヌメリはすばらしい、そしてすこぶる香り高い一級のアユだ。

東北のアユの落ちは早く、9月20日頃から落ちアユ釣りの季節を迎える。

釣り場は最下流の「洗たく場」がポイント。
浅場では私達釣り人を歓迎するかのようにあちこちでハネている。
その飛ぶアユの姿をみて私達も興奮してサオを出す。

当日は水も減水気味で、早朝は不振、午前10時そして午後は3時頃に入れ食いがあるも、水が冷たいので夕釣りも4時半を過ぎると当りも全くなかった。

午前は「令和の黒髪」の上バリに20センチオーバーの大型が、午後は「岡林4号 青ツノ」。
いずれも水深2メートルほどの深場なので、サオが絞られ取り込みに集中して楽しめた。
ベテランの仲間も午前は5~8尾、午後も同じような釣果で「八ッ橋五段 青ツノ」が良かったという。

昨年はニゴリが入ったので、赤系がアタリ「赤玉ポートワイン」にヒットした。

ビギナーズラックで昨年、一番ラッキーな釣りを経験したのはヒロミさん。
今年も期待大でサオを出す。気合十分だ。
1時間辛抱すると連続してアタリが出てきた。

大型なのでアユの引きと釣り人のカケ引きがうまく操作できず、いずれもバレて、くやしがることしきり。
釣りは取り込む姿をみてベテランか初心者かわかると言われている。
その取り込みは言葉で教えても実際のアユが毛バリを食えて、そして絞り込む立体的な引き味はアユならではのダイゴ味である。
その取り込みは経験しないとすぐにバレてしまう。
特に落ちアユはそれがむずかしいのだ。ベテランでもバレが半分。
そんなことでヒロミさんは午前と午後その翌日の午前で各1尾。それでも20センチオーバーの大型だ。

ハリの選択は初期は3号前後、夏期の盛期はアユも目が良いので2.5号と小さめ。
そして秋の落ちアユには、さすがにアユも老眼になるから4号と大きめがベターとされている。

錆びた鮎は最後の力を振り絞ってくる、その最後の輝きは切ないほど美しい。

  

 

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